2020/04/17 22:22

コーヒーの木は大きく分けて3つの原種に分類されます。

アラビカ種』
栽培には海抜1000m前後の雨季と乾季のある高地で育ちます。世界で栽培される7~8割がこのアラビカ種です。気温の大きな変化や病気にはロブスタ種より弱いという品種になります。当店で扱う豆は全てアラビカ種です。

ロブスタ種
海抜500m以下の低地でも栽培が可能で、病気や害虫などにも3品種の中でも特に強い品種です。苦みがかなり強めです。

リベリカ種
病気や害虫に弱く、生産量も多くないので日本ではあまりなじみのない品種です。主に欧州で消費されています。

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コーヒーの豆のお話

コーヒーの木はちっちゃな白い花をつけます。そしてコーヒーチェリーと呼ばれる真っ赤な果実を
つけます。この赤い実の果実を取り除いた薄黄緑色の種子、つまりがコーヒーの生豆になります。


生豆に精製する方法は『水洗式』『非水洗式』の二つに分かれます。この二つを取り入れた『半水洗式』を採用してる地域もあります。

水洗式・ウォッシュド
果皮と果肉を機械で取り除いた後、水につけて発酵させほぼ完全に果肉を取り除く方法。豆がより均質化され香りと酸味が楽しめます。
ブラジル、エチオピア、イエメン以外の地域ではこのウォッシュドが主流となっています。

非水洗式・アンウォッシュド、ナチュラル
天日干しにして果皮と果肉を乾燥させた後、機械的に除去する方法です。アンウォッシュドでは虫食いや不純物の混入などもありますが、熟したコクも楽しめます。
ブラジル、エチオピア、イエメンなどがこの方法が主流となっています。


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当店の販売する豆は頑固な焙煎師が、日々の気温や豆の状態などで総合的に判断して置く豆の品種が変化しているわけですが、そんな中でよくお客様に聞かれるのが「ピーベリーって何なん??」です。

販売リストを見ていただけるとちょこちょこ品種名のところにピーベリーがあると思います。
多いと4種類くらいのピーベリーが入荷するんですが、このピーベリーを説明すると、普通の豆はお馴染みの平べったい形をしていますが、ピーベリーはころころと丸い形をしています。サイズも小さくて可愛いです。
また普通の豆は二つで一組になって入っているのですが、ピーベリーは1つだけでコロッと入っているそうです。

味の違いは...ざっくりと今の言葉でいうとフルーティーで柔らかい感じです。
頑固な焙煎師の言葉では、若干酸味と甘みが強く、ふわっとした香りがする。だそうです。
例えばマンデリンビンダンリマが苦みとフルボディーなのに対してマンデリンピーベリーはマンデリンの良さに軽い甘い酸味をプラスした感じになります。言葉で表現するのはとても難しいのですが、気になった方はぜひ飲み比べてみてください。同じ品種でもこんなに変わるのかときっと楽しんでいただけると思います。